日本工業経済新聞社(群馬)
2025/04/09
【群馬】大島市営住宅2期整備で設計を委託へ
太田市は、大島市営住宅集約化事業2期工事に着手する。C棟およびD棟を解体し、その敷地へ新たに住宅を建設する。近く、新築工事の設計を条件付き一般競争入札により委託する。また、秋ごろに2棟の解体工事を一括して公告する。新たな住宅はW造で4棟の建設を軸に検討する。当初予算では設計委託料606万7000円、解体工事費1億9000万円を計上したほか、2026年度の継続費として事業費3億9709万8000円を設定した。
大島市営住宅(大島町312−1)は全てRC造5階建ての6棟構成とし、1棟の延べ床面積は約3444u。敷地面積は1万2778・9uとなり、A〜F棟は2棟ずつ東西横並びで隣接している。1979〜80年に完成し、総戸数は150戸。間取りは2DKおよび3LDKで、各部屋55・2u〜70・3uの床面積となっている。老朽化しているために建て替えを計画した。うちA棟およびB棟では建て替え工事が完了している。
2期ではC棟・D棟の集約化した住宅の建設を計画。新住宅はW造2階建てのコンパクトな作りで、4棟の建設を検討する。
今回委託する設計業務では、新築する住宅の間取りや面積、電気設備や機械設備のほか、一部で外構工事などについて詳細を詰めていく。
順調に進めば2026年度に新築工事を行う。現段階では内容を未定としているが、建築・電気設備・機械設備の3分離での公告が見込まれる。
解体するC棟・D棟の設計やアスベスト調査などは、これから直営で行う見込み。解体設計や居住者の転居が完了となれば工事を公告する。
市は、人口減少や単身者および小規模世帯、高齢者世帯割合の増加が見込まれることから、市営住宅の解体と用途廃止を積極的に進める方針。大島市営住宅については、単身者や小規模世帯の入居を想定した住戸構成に変更する。
今後は、残るE棟・F棟の集約化も推進する。
23年度には、同住宅1期整備として4工区に分けて新築工事などを実施している。いずれも太田市の会社が受注しており、施工会社はそれぞれ◇建築工事1工区=塚越建設◇建築工事2工区=大沢建設◇建築工事3工区=守屋建設◇建築工事4工区=吉田建設◇電気工事1〜4工区=野村電気◇機械設備工事1〜3工区=日研◇機械設備4工区=小林興業◇集会所建設工事=市川建設◇外構工事=工藤建設工業◇太陽光設備設置工事=福田電気工事◇既存集会所解体工事=コグレ◇A・B棟解体工事=加藤建設興業−となっている。