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　南房総市は、道の駅「ちくら潮風王国」の大規模改修工事を２０２６年度と27年度の２か年で行う。概算工事費は２億７８１２万６０００円程度。工事発注に当たっては、建築、電気設備、機械設備の３分離も検討。主要な工事は26年度議会案件となる可能性もある。26年６月または９月頃に発注し、27年12月頃の完成を目指す。９日には、設計業務委託の指名競争入札手続きを開始した。履行期間は、契約日の翌日から26年３月19日までだが、実施設計における概算工事費について25年10月31日までの提出を求めている。委託料については、当初予算に２９４８万円を計上した。
　ちくら潮風王国は、千倉町千田１０５１に所在。敷地面積は２万９３００�u。建物は▽水産振興施設（物品販売業を営む店舗）＝ＲＣ造平屋、床面積１６２８・78�u▽ごみ置き場（倉庫）＝ＣＢ造平屋、床面積38・44�u▽消火栓ポンプ・プロパン室（倉庫）＝ＣＢ造平屋、床面積16・32�u▽浄化槽ブロワ室（倉庫）＝ＣＢ造平屋、床面積16・32�u。
　工事内容は、道の駅再生計画を基本として▽大型駐車場整備・プール（トイレ含む）撤去改修▽トイレ内装改修・シャワーコーナー新設▽飲食テラス新設▽倉庫新設▽仮設店設置▽オフィス改修▽２階物置き撤去・内装等改修▽いけす解体、休憩スペース（カウンター設置）改修▽外構・植栽▽サイクルステーション設置▽電気設備改修▽機械設備改修――を予定。
　具体的には、施設内に飲食スペースが無いことから、飲食テラスを新設。２階物置きの撤去および内装改修により、屋内の圧迫感の解消や採光の確保などを図るとともに、物置きの代替となる倉庫を新設する。
　オフィス、休憩スペース、トイレ内装、電気設備、機械設備は、改修により陳腐化や老朽化などに対応。
　シャワーコーナーは、自転車やバイクで訪れた人による利用を想定。サイクルステーションの設置により、自転車利用者に配慮する。
　いけす２か所のうち１か所および、漁協の福利厚生施設として設置したプールについては、使用されていないことから撤去する。
　大型バス駐車場が建物付近にあるが、新型コロナウイルス感染症拡大の影響などにより大型バスの発着回数が減少していることを受け、駐車場全体のレイアウト変更を実施。
　工事中においても営業の継続を検討しており、仮設店の設置を計画する。
　集客力向上のための空間デザインや販売効率の向上につながる商品・陳列什器のレイアウトなどに配慮するとともに、道の駅登録・案内要綱に沿った設計内容とする。
　設計の入札に当たっては、14日まで質問を受け付け、15日に回答。16日と17日の入札期間を経て、18日に開札する。
　
屋外トイレ改修工／25年度に先行実施
　
　当初予算には、大規模改修設計委託料のほか、トイレ改修工事費９２９万５０００円、同工事設計監理業務委託料５９０万７０００円を盛り込んだ。
　屋外トイレの老朽化対応や洋式化を行う。
　設計などは第１四半期に委託。工事は、夏または秋頃に発注し、冬までの完了を想定している。