全国情報ネットワーク：各地域で信頼される専門紙33紙で構成

　金沢市は今年度、浅川町地内「森と市民をつなぐ拠点施設整備工事」に着手する。発注案件は全７件（いずれも制約付き一般競争入札）で、第１四半期中に土木工事、第２四半期中に▽建築工事▽電気設備工事▽給排水衛生設備工事▽空調設備工事▽昇降機設備工事−の５件、第３四半期中に舗装工事が公告予定となっている。
　市では、健全な森林の育成・整備、森林資源の利用拡大及び森づくり活動の推進と、持続的な発展を目指して、旧東浅川小学校の校舎棟（ＲＣ造３階建て延べ２６１２平方メートル）、体育館（ＲＣ造平屋建て７８７平方メートル）を改修し、同拠点施設を新たに設ける。
　施設内については、整備基本計画に盛り込む５つの機能（活動・交流、林業支援、木材活用、人材育成、情報発信）の効果的な実現に向け、各階を目的別に区分化（１階／交流フロア、２階／木育フロア、３階／支援フロア）した上で、各機能に基づく様々な活動（林業体験ワークショップ、森と木を学べる情報の展示ほか）が行えるよう、木工房スペース、木育スペース、多目的室、交流ホール、アトリエスペース、調理スペース、木材集積スペースをそれぞれ配置。また、金沢林業大学校と市林業振興協議会の両事務局を移すほか、東浅川地区の公民館と児童クラブも併設される。
　工期は土木案件が１８０日間、建築ほか４案件が３３０日間、舗装案件が９０日間。２０２６年１０月の開設を見込む。
　実施設計は金沢計画研究所（建築）、ムラシマ事務所（設備）が担当。
　なお、今年度当初予算には同事業費として総額７億４７７０万円（うち現計２億７６１０万円、債務負担４億７１６０万円）、東浅川公民館整備事業費１９６０万円（ほかに債務負担１０４０万円）などを盛り込んだ。