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北陸工業新聞社
2025/04/11

【富山】社会人のマナー、心構え学ぶ/県建設業協会が新入社員研修会/「体と心の健康づくりを」(竹内会長)

 富山県建設業協会(竹内茂会長)の2025年度「合同社員研修会」が10日から2日間の日程で、富山市のボルファートとやまを会場に始まった。
 建設業協会の会員企業と富山電業協会に今春入社した新入社員のほか、25歳未満で入社1年未満の若手社員を対象に開催。若者が建設業に定着することを目的に、同世代間の交流を行いながら、社会人としてのマナーや心構えを学び、仕事への意欲向上を図る内容で例年実施している。
 今回は42社から111人(男性86人、女性25人)が参加。内訳は建設業協会35社96人、電業協会7社15人。うち新入社員が101人。参加者平均年齢は約19・7歳。
 冒頭、竹内会長があいさつし「私たち建設企業は道路、河川などの社会基盤、学校や商業施設などの建物を整備する「地域の創り手」として、地域住民の生活や経済活動を支える役割を担っている。また、「地域の守り手」として、除雪や災害対応などを通し、地域の安全・安心を守る役割も担う。能登半島地震では、発災翌日から県内各地の被災個所で応急対応を行っただけでなく、石川県の被災地に赴き、道路啓開などを行った。全国的に自然災害が頻発化・激甚化する中、防災・減災対策やインフラ整備への需要はますます高まる。それに伴い、建設業界に求められる社会的役割や期待も大きくなっていくと考えている」と話した。
 さらに、「地域の建設企業がこの役割を果たすには、若い力が必要不可欠。建設業界では現在、働き方改革やDX化を推進し、若い皆さんにとって働きやすく、魅力ある産業になるための取り組みを進めている。我々経営者は、若い皆さんが技術や知識を習得し、存分に力を発揮するとともに、安心して社会人生活が送れる環境を整える責務がある」と述べ、「社会人生活で大切にしてほしい一つに「体と心の健康づくり」がある。健康管理に十分配慮し、仕事仲間だけでなく、友人とも良い人間関係を築き、公私ともに充実した社会人生活を送ってほしい。皆様が富山県の建設産業の担い手として、永く活躍されることを心から期待する」とエールを送った。
 研修会の講師は、よしともコミュニケーションズの高沢由美氏が務めた。高沢氏は、「新入社員が不安に思うことの1位は、上司・同僚などとうまくやっていけるかである」と紹介した上で、職業人としてより良い人間関係をつくるためのポイントなどを伝授。自己プレゼンテーションや職業人としての自分づくり、職場での関わり方、コミュニケーションスキルの磨き方の講義のほか、グループワークも行った。
 2日目の11日は、グループワーク発表に続き、職業人が身に付けたいお金の知識を学習。県建設業協会青年部幹事長で、松倉建設取締役の松倉祐太氏による講演に続き、「できる仕事人のビジネスマナー」、「さあ、自己改造スタートだ」をテーマとした講義などが予定されている。

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