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北海道建設新聞社
2025/04/11

【北海道】大林組がBP新駅西側にタワマン計画/36階、高さ130m

 大林組(本社・東京)はプロ野球の北海道日本ハムファイターズが本拠地を置く北広島市の北海道ボールパークFビレッジ(BP)近くで地上36階、高さ約130mのタワーマンションを計画している。約500戸の供給を見込む。BPでの定住や交流人口を増加させ、まちづくりに相乗効果をもたらしそうだ。
 10日、市が開いた都市計画審議会で計画が示された。建設地は北広島市共栄でBPに隣接するJR新駅西側に広がる。立体駐車場も併設する計画だ。土地は1万uに上り、大林組が所有する。28年夏に開業予定の新駅を含む一帯は、交通結節点地区(約5・6㏊)として都市計画上の地区計画が設定されている。
 BPは札幌圏都市計画運動公園地区として位置付けられる。エスコンフィールドHOKKAIDOのある公園地区(約16・8㏊)と宿泊施設や農業学習施設、認定こども園などが位置する交流地地区(約14・2㏊)、交通結節点地区で構成している。
 建設地と市道西裏通を挟み向かいに位置する交流地地区では、ホテルや北海道医療大の新キャンパスの整備計画が進行中。さらに、ファイターズスポーツ&エンターテイメント(FSE、本社・北広島)が商業施設や住居、オフィスなどでつくる5つの複合施設を計画していて、定住人口増加や雇用創出が期待される。
 FSEはBPを「行楽地化」と「街化」を掛け合わせた新たな街を創造する場所と設定。交流地地区の複合施設では他業種の交流や教育関連施設での学業の充実、商業施設でのショッピングなど都市機能の集約による新たなコミュニティー創出を目指している。タワーマンションが新築されることで複合施設の日常的な利用者が確保される見通しだ。
 市は都市計画審議会で、タワーマンション新築に向け大規模集客施設の制限と建築物の高さ制限の緩和を提案。既存計画では延べ床面積1万uを超える大規模集客施設と建築物の最高限度を70mに規制していた。緩和によって交通結節点地区と交流地地区の高度利用を図る。