草津市は、北山田町及び山田町で計画している「山田まちづくりセンター新設整備事業」について、8月頃の工事発注を予定している。
発注方式は、一般競争入札を予定し、工期は11ヵ月程度を想定。新設規模は、S造2階建、延629平方b程度となる見通しで、工事費は、約2億0921万円程度を見込んでいる。なお、施設解体は26年度(令和8年度)頃で調整を進めている。
既存センターは、南山田町678番地の敷地1431平方b内にあり、S造2階建、延477平方bの施設がある。地域が豊かになる各種学びの場として、住民が主体的に取り組むまちづくりの活動拠点として活用されていたが、施設老朽化等の理由から同事業を計画。利用者の安全確保を図ることに加え、新建設地は新規大型分譲地内で計画しており、新しい層の流入や商業店舗との共存など、より「人が集まるセンター」になることが期待できると市は考えている。
設計はプランニングワイズ(草津市)が担当。
市は、人口減少や高齢化率のピークは全国的な傾向と比べると、遅れて到来すると想定しており、限られた資源の中で今後益々多様化する市民ニーズに対応し、誰もが安心して住み続けることができる地域をつくるためには、中長期的な視点を持って、住民と行政機関などとの協働の取組みを進めていくことが大切との考えを過年度にまとめた。協働の取組み推進のためには拠点整備が必須との考えから、「自分たちのまちは自分たちでつくる」という理念のもと、16年(平成28年)6月に草津市立地域まちづくりセンター条例を公布。17年(平成29年)から市内にある市民センター・公民館を「地域まちづくりセンター」と名称変更しスタートさせた。各センターでは、市政情報および地域情報の発信や住民によるまちづくり活動、生涯学習の場としての役割を引き継ぎながら、より地域の想いに沿った、住民が主役のまちづくりの拠点として地域から多用されている。
提供:滋賀産業新聞