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建通新聞社
2025/04/14

【大阪】阪急電鉄 新駅設置事業に着手

 阪急電鉄は4月10日、阪急神戸線の武庫之荘駅〜西宮北口駅間の新駅設置事業に着手したと公表した。2031年度末を開業目標とし、今年度は詳細設計の他、鉄道事業法にかかる鉄道施設変更などの手続きを行う。26年度に工事着手する計画だ。
 4月4日付で阪急電鉄と兵庫県西宮市、尼崎市の3者で基本協定を締結した。駅の位置は、武庫之荘駅から約1・6`、西宮北口駅から約1・7`の武庫川橋梁上。8両編成の電車が停車できるホームを2面設置する他、両川岸に改札口を設ける。この他、両改札口付近に駐輪場も設置するとしている。施行は阪急電鉄が行う。
 事業費は約86億円で、阪急電鉄と西宮市、尼崎市で3分の1ずつ負担する。両市の負担分は国庫補助金を活用する予定。
 新駅設置事業については、13年から阪急電鉄と西宮市、尼崎市、兵庫県の4者で検討会を行い、21年に報告書を取りまとめた。その後、22年11月に阪急電鉄と尼崎市、西宮市の3者で新駅設置に関する基本合意書を締結している。
 また、新駅設置に伴い尼崎市では、新駅周辺のまちづくりビジョンを作成。「これからも憩い、豊かに暮らせるまちづくり」を目指し、公園・河川敷空間を生かした地域コミュニティの創出を図るとともに、徒歩・自転車を中心とした道路空間の整備などを実施するとしている。
 西宮市では、24年1月に新駅周辺のまちづくり基本構想の進め方を示した。当面は、徒歩や自転車による駅利用を想定した歩行者空間やアクセスルート、都市計画道路武庫川広田線の整備などを進め、将来的には、鉄道高架化による都市計画道路甲子園段上線の整備を実施。新駅へのさらなるアクセシビリティの向上や路線バスの運行を可能とする。
 ※図は建通新聞電子版に掲載中

提供:建通新聞社