鹿児島市は14日、2回にわたる入札不調を受けて再々公告した桜島学校の新築本体工事等に関する制限付き一般競争入札(総合評価落札方式)の落札者を植村組・新生組・中央建設・森山(清)組の4者JVに決定したことを明らかにした。落札額(税抜き)は39億9500万円(税抜き)。参加はこの1JVのみだった。分割していた工事案件の集約や資格要件の緩和を経て3度目の正直≠ナ落札者が決まった格好だ。
予定価格(税抜き)は40億39万3000円。過去2回の入札は2024年7月と10月に行われたが、いずれも応札額が予定価格を上回り、不調に終わっていた。この状況を受け、市は24年度2月補正予算で約11億円の工事請負費等を追加し、3回目の入札公告に踏み切った経緯がある。
再々公告に当たっては、それまで分割していた工事案件(1回目4件、2回目2件)を1件に集約し、資格要件も一部緩和。全て市の建築A級で構成する4者JVとし、代表企業には1200点以上の総合点数を求めた。
工事場所は桜島横山町1722−17。新校舎の建物規模はRC一部S・W造2階建1万428uで、公民館や児童クラブを併設する。設計はo+h(オープラスエイチ)が担当。
新築本体工事の不調を受けて再公告した電気と空調(各2件)の開札日は、18日と24日を予定している。