東京発電(東京都台東区 堀部慶次代表取締役社長)は、糸魚川市小滝〜須沢地内「(仮称)姫川第八発電所新設計画のうち土木・建築工事」について、上半期中の施工者決定を目指している。
計画では土木・建築工事に先立ち、許認可申請図書作成委託および追加調査委託について先行契約する予定だが、優先交渉権者との協議などに想定以上の時間を要しているという。現時点では決定時期も定まっていないが、できるだけ早期の決定に向け協議を進めていく考えだ。
運転開始から約70年が経過し老朽化が進む姫川第七発電所の発電設備2機(ともに出力2万3300キロワット)のうち、1号機を廃止し、新たに第八発電所を新設するもの。最大出力は3万8700万キロワット、最大使用水量は43・82立方メートル/秒で、既設の第七発電所2号機と合わせた合計出力は6万2000キロワット、合計使用水量は70・32立方メートル/秒となる。事業想定区域は糸魚川市小滝から須沢まで、事業面積は約38・7万平方メートル(小滝地区約8・8万平方メートル、導水路約4・7万平方メートル、須沢地区約25・2万平方メートル)。取水設備、一部の既設導水路と放水設備を流用するが、新設の導水路は全区間トンネルとする方針で、新設部分の延長は9345メートルとなる。着工は2027年、運転開始時期は34年4月を予定。