北海道建設新聞社
2025/04/16
【北海道】全道10建管の25年度事業費は総額1222億円/公共、単独ともに増加
道建設部は全道10建管の2025年度事業費をまとめた。補助・交付金で構成する公共事業費と単独事業費を合わせた総額は前年度比0・7%増の1222億9100万円。公共、単独ともに増加し、公共では下水道事業が53%増と大幅なプラスを示した。24年度現年補正・ゼロ国債を含めた15カ月予算は0・1%増の1877億7200万円となっている。
内訳は公共事業が0・8%増の980億4800万円、単独事業が0・1%増の242億4400万円。
公共の事業別で見ると、建設海岸が19億7000万円で10・9%、砂防等が91億9400万円で7・1%、道路が404億7600万円で0・7%、河川・ダムが243億9200万円で0・1%それぞれ下回った。一方、下水道が53%増の28億4300万円と倍増し、空港が15・2%増の15億9000万円、街路が11%増の42億4300万円と2桁の伸び率を示した。
単独は道路が0・3%減の141億2700万円、河川が増減なしの65億100万円で前年度並み。空港は19・1%増の8100万円で2割近いプラスとなっている。
建管別で公共、単独の合計額が最も多かったのは札幌の228億3700万円。函館の150億2100万円、帯広の141億8700万円、旭川の131億4400万円がこれに続く。留萌と稚内以外の8建管が100億円を超えた。
主な事業を見ると、道路で和訓辺上渚滑線改築(紋別市)、滝之町伊達線改築(壮瞥町)、北見常呂線改築(北見市)に取りかかる予定。街路は新釧路川に架かる長大橋を新設する3・3・26愛国北園通整備(釧路市)などの着工を見込む。
河川は尻別川蘭越・ニセコ工区(蘭越町、ニセコ町)の新規着手を計画。無加川(北見市)、釧路川(釧路市、釧路町)、雨竜川(幌加内町)などは継続整備する。砂防は新規が呼人川砂防(網走市)、継続が富良野川火山砂防2号堰堤(上富良野町)、駒ケ岳火山砂防砂原町工区(森町)などとなっている。
海岸は東蓬莱海岸メンテナンス(新ひだか町)、虻田海岸高潮対策(洞爺湖町)に新規着手する見通し。継続で浜中海岸高潮対策(浜中町)、野付崎海岸浸食対策(別海町、標津町)などを進める。
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