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建通新聞社(神奈川)
2025/04/16

【神奈川】横浜市 環3、ECI技術協力プロポ公示

 横浜市道路局は、都市計画道路環状3号線「汲沢地区」のうち国道1号をアンダーパスするトンネル区間の整備に向けてECI方式(技術協力・施工タイプ)で技術協力業務の委託先を決めるため、公募型プロポーザルの手続きを4月16日に開始した。土木の3〜4者JVから、参加意向申出書を5月30日まで、技術提案書を9月9日まで受け付ける。2026年3月23日に優先交渉権者を特定する予定だ。
 市発注工事でECI方式を採用するのは今回が初めて。技術協力業務の参考額は税抜き1800万円、工事は50億円程度(税込み、22年度算出)と試算。技術協力業務は26年4月〜27年1月、工事は27年10月〜32年1月を想定している。
 環状3号線のうち、汲沢地区(戸塚区)は国道1号をアンダーパスし、国道1号上り線と接続するランプ区間を含むエリア。
 アンダーパス区間はボックスカルバートで、躯体延長約46b、躯体幅員約25・5b(道路幅員22b)、内空高4・7b以上を確保できる構造とする。
 施工に際しては、1日当たり6万台以上が通行する国道1号を止めずに、影響を最小限に抑える必要がある。
 国道1号の中央分離帯が比較的広いため、設計上は開削工法の採用が可能。ただ、国道1号の安全な通行を確保するための費用と工期がかさむ懸念があるという。
 このためECI方式を採用し、開削または非開削のいずれの工法が適しているかについて、設計段階から技術協力者(施工の優先交渉権者)の技術やノウハウを反映させて工事仕様を決める。
 プロポーザルの参加要件をみると、JVの構成員はいずれも市の有資格者名簿で「土木」に登録があり、土木工事業の特定建設業許可が必要。経営事項審査で土木一式の総合評定値が代表構成員は1200点以上、第2位構成員は1100点以上、第3〜4位構成員が900点以上であることなどを求める。
 概略設計を22年度に日本工営(東京都千代田区)が担当した。詳細設計の委託先については、技術協力業務のプロポーザルと並行して別途決める。
 施工場所は戸塚区汲沢町124ノ7〜戸塚町1992ノ20。


提供:建通新聞社