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　横浜市都市整備局は、根岸住宅地区の土地区画整理事業に向けた事業計画の検討業務を日本工営都市空間（横浜市中区）に決めた。２０２７年度の計画策定を目指している。
　根岸住宅地区は、中区・南区・磯子区にまたがる面積約43�fの米軍施設。04年度に日米間で返還方針に合意したのを皮切りに、国が原状回復作業や返還時期の協議などを進めている。
　返還を見据えて市は、22年度に「根岸住宅地区跡地利用基本計画」を策定。まちづくりのコンセプトやゾーニングを示すとともに、市施行の土地区画整理事業を実施して、土地の再配置やインフラ整備に取り組む方針を固めた。
　また、基本計画の策定段階では横浜市立大学付属病院（金沢区福浦）と市大付属市民総合医療センター（南区浦舟町）の全ての機能を根岸住宅地区に移転・集約する構想だったが、福浦キャンパスにある医学部や研究施設のみを根岸住宅地区に移す方向で検討が進んでいる。再整備に向けた基本計画案を25年度にまとめる予定だ。
　これらの状況を踏まえ、跡地利用に関するサウンディング型市場調査（対話）を４〜５月の期間で実施中。土地区画整理事業を施行する上での工夫などについて、民間事業者からヒアリングする。
　土地区画整理事業については25年度に環境影響評価の計画段階環境配慮書の作成や都市計画手続きを進める予定。27年度に都市計画決定、事業計画を策定して、34年度の工事完了を目指す。換地処分・清算は38年度以降になる見通しだ。

提供：建通新聞社