東埼玉資源環境組合は第一工場ごみ処理施設プラント更新事業者の選定へ準備を進める。設計・施工を一括するDB方式で発注する予定。まずは事業者選定委員会を発足させた後、2025〜26年度にかけて発注仕様書の策定などを進める。事業者を決定した後、27〜37年度にかけてごみ処理を継続しながらプラント設備を更新する計画だ。
組合当初予算では、プラント更新事業発注支援業務委託として2630万円を25〜26年度の債務負担行為に設定した。選定委員会の発足と並行して発注支援業務を委託する見通し。
対象施設の第一工場(越谷市増林3−2−1)は、工場・管理棟(延べ床面積5万6259u)と煙突(同730u)で構成。1995年に完成した。
プラント更新事業は、現況の稼働目標年度(33年度まで)に対して、34年度以降も安定的に稼働できることを目的とする。整備方針の計画ごみ処理量に基づき、設備の処理能力を現況800t/日(計4炉)から720t/日(同)とする予定だ。なお現在使っていない焼却灰溶融炉については、焼却炉の更新に伴って撤去する。
年度ごとの工事内容としては、27年度に仮設・灰溶融炉撤去・積替設備設置工事などを行う。28〜37年度にかけては主に焼却炉(計4炉)や蒸気タービン(計2基)などを対象としつつ、現況施設部分を生かしながらプラント全体の更新を図る。
なお、当初予算において第一工場ごみ処理施設焼却炉定期補修等工事に8億3200万円などを盛り込んだ。同組合の予算総額は前年度比9・6%増の83億5600万円となった。
提供:埼玉建設新聞