三種町建設課は、今年3月に改定した町営住宅等長寿命化計画に基づき、建て替え予定の東二本柳住宅を対象に住民説明会を開催する。当初予算で基本設計費とアスベスト調査費529万円を確保しており、委託は8月以降となる見込み。また、今年度から八竜大口住宅で屋根塗装も実施。今年度は2棟4戸が対象で、降雪前の完了に向けて8〜10月頃の発注を計画している。
既存の町営住宅は、◇琴丘地区:千刈田19戸、東二本柳22戸、八幡越20戸、琴丘単独1戸 ◇山本地区:大町19戸、木戸沢9戸、岩瀬15戸 ◇八竜地区:萱刈沢20戸、赤沼6戸、新八竜26戸、八竜東34戸、八竜大口24戸、川尻20戸、八竜単独1戸―。このうち大町住宅は4年度、千刈田住宅は6年度に建て替えが完了している。
改定した町営住宅等長寿命化の計画期間は今年度から16年度までの10年間。社会情勢変化を見据えた住宅の供給量を把握して「事後保全型」から「予防保全型」の管理に転換し、費用の縮減や既存住宅の柔軟な運用、環境負荷の低減を目指す長寿命化型改修を取り入れている。
主な事業として、◇東二本柳住宅(鹿渡字東二本柳45−6、12)の建替 ◇八竜大口住宅(大口字大開33−1)、川尻住宅(川尻字熊屋敷130−39)、八幡越住宅(鹿渡字八幡越114−14)の計画修繕 ◇岩瀬住宅(森岳字岩瀬24)の建替―の3つがあり、このうち東二本柳は既存住宅20戸を解体し、11戸を新築することで管理戸数を減らす方針。岩瀬は既存住宅15戸の解体と新築を予定しているが、5年後の計画見直し等で事業の実施を判断していく。
東二本柳は全22戸のうち2戸が平成12年度、20戸が昭和58年度に建設された。20戸は築後42年以上を経過し、耐用年限を超えていることや、市街地にあり駅に近く生活環境の利便性が高いことから建て替える方針で、住民説明会後、基本設計等に着手する。
基本設計では単一の住棟ではなく、様々なニーズに対応した住棟の導入も検討する。配置計画や整備住戸プラン、省エネ化・再生可能エネルギーの導入などについてまとめ、8年度から実施設計、建替工事、既存住宅解体工事に着手する予定。
提供:
秋田建設工業新聞社