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滋賀産業新聞
2025/04/22

【滋賀】守山市 市民ホールの大規模改修

 守山市教育委員会は、開館から40年を迎える市民ホールの大規模改修事業を計画。2025年度(令和7年度)は基本設計等、26年度(令和8年度)には実施設計等を行う。調査および基本設計から実施設計まで一貫して進める業務の受注者は、公募型プロポーザル方式により選定する。参加表明書等の提出期限は5月12日。同業務を行った後、27年度(令和9年度)の工事着手を見込んでいる。
 現在の守山市民ホール(守山市三宅町125〔敷地面積1万2827平方b〕)の建物規模は、RC造一部SRC造及びS造地下1階地上2階建(塔屋1階)、延8970・25平方b。大ホール(1300席)、小ホール(300席)のほか、展示室、リハーサル室、練習室、会議室、学習室、調理実習室、工芸室などを備える。1986年(昭和61年)11月の開館以来、建物および各種設備は経年による老朽化が進み、安全面・利用面での課題を抱えているため、大規模改修に向けて取り組む。
 市民ホール大規模改修工事に係る工事は▽市民ホール改修工事=建築、構造、電気設備、機械設備(付属施設含む)▽外構工事=正面入口前の広場、駐車場、植栽等―を予定している。
 改修にあたっての重要なポイントとして、大ホールはアマチュアからプロのアーティストまで幅広い利用が現在まで続いており、今後もその良さを生かした改修を行う。一方、小ホールは当初、多目的に使える集会室として設計されていたが、現在は、市民の音楽発表等の利用が多い。今後も市民から愛着を持って利用されるよう、多目的用途は残しつつ、音響性能を向上させ、特徴的なホールとなるよう改修を行う。
 練習室等の諸室は、舞台裏にリハーサル室や練習室、表には会議室などが位置し、配置が明確に分かれた計画となっていたが、近年は市民の日常的な創造活動を支援し、また交流を生み出す機能が求められている。このため、より開かれ市民の交流を生みだす場となるよう改修を行う。
 1階のロビー周りについても日常的な憩いの場や、イベント利用に活用できるよう中庭の屋内化等を行い、市民の交流空間として整備する。
 前庭に関しても、ロビーとの一体的な利用やワークショップ、マルシェなど各種催事も実施できるよう電源設備などの配備を検討し、前面道路からのアプローチもしやすく、まちに開かれた空間として整備する。
 設計等業務の履行期間は、契約締結日から27年(令和9年)3月25日まで(基本設計業務は26年〔令和8年〕3月27日まで、実施設計業務は27年〔令和9年〕3月25日まで)。なお、必要な調査については適宜行う。業務委託料は3億0800万円(税抜き)以下を想定している。
 基本設計・実施設計業務後に、施工監理業務を発注する予定。
 改修工事費(本体工事、付帯工事、駐車場・外構工事等)は、現時点で総額60億円(税込み)以下を上限としている。27年度(令和9年度)に従来方式での工事発注・入札(4〜9月)を予定。施工期間は27年(令和9年)10月〜29年(令和11年)6月を想定している。29年(令和11年)秋のリニューアルオープンを目指す。

提供:滋賀産業新聞