安城市は第2回市庁舎整備審議会を開き、庁舎の整備手法などについて協議を行った。防災、利便性の強化や費用面などを理由に現庁舎を建て替える事務局案が承認された。建設地は今後6月に行われる第3回審議会で候補地を抽出する。
本庁舎・北庁舎・西庁舎・さくら庁舎・食堂棟を解体して、1棟の庁舎として建て替えることを想定し、今後詳細を詰める。新庁舎は延べ約3万2000平方b程度。工事費は約281億円と概算している。
庁舎整備では災害に強い庁舎、誰もが利用しやすい庁舎、環境にやさしい庁舎、市民に親しまれる庁舎が現時点での基本方針。
重点検討事項案として高い耐震性の確保、オンライン手続きやリモート窓口などデジタル技術を活用した窓口機能の整備、セキュリティエリアの設定・入室管理システムの導入、ユニバーサルデザインに配慮した整備、ZEB化の実現に向けた再生可能エネルギーの活用や省エネルギーに配慮した設備の導入、地域産材の活用、市民が利用できる多目的スペース、屋外広場整備、売店・カフェの設置などを盛り込んでいる。
今後は2025年度末に基本構想を策定し、26年度に基本計画、27年度に基本設計、28年度に実施設計を行い、29〜31年度に建築工事、32年度に供用したい考え。現在の庁舎は供用開始後に解体する。基本構想策定業務は、国際開発コンサルタンツ名古屋支店(名古屋市中区)が担当している。履行期間は26年3月31日まで。
現施設の規模は、本庁舎が鉄骨鉄筋コンクリート造地下1階地上3階建て延べ5203平方b、北庁舎が鉄骨鉄筋コンクリート造地下1階地上7階建て延べ8525平方b、西庁舎が鉄筋コンクリート造3階建て延べ1215平方b、さくら庁舎が鉄筋コンクリート造2階建て延べ999平方b、食堂棟が鉄筋コンクリート造2階建て延べ2587平方b。
提供:建通新聞社