妙高市が、妙高高原(杉野沢地区)での大規模リゾート開発による水需要増に備えるため、新たに「(仮)杉野沢配水池」の整備を計画していることが分かった。早ければ5月下旬にも設計業務を発注する。
杉野沢地区では現在、高区配水池および低区配水池から計400立方メートル程度の水道水を供給しているが、リゾート開発では5つ星ホテルや「新たなライフスタイル」のホテル、ブランデッドレジデンス(高級住宅)、商業施設などの建設が計画されており、給水不足に陥ることが懸念される。このため、新配水池の整備により給水能力を増強する。新配水池の容量、建設場所、事業費、完成後の給水体制(既存配水池の継続使用または廃止等)などは未定で、設計業務の中で検討していく考えだ。
リゾート開発は、シンガポールと東京都に拠点を置く不動産投資ファンド「ペイシャンス・キャピタル・グループ」(PCG、ケン・チャンCEO)が妙高高原地域などで計画しているもの。複数期に分けて実施する予定で、2026年春をめどに着工する第1期工事では最大約700億円を投じ、杉ノ原スキー場駐車場にホテルや商業施設などを建設する。その後も継続的に開発を行い、最終的な事業規模は2000億円に達する可能性がある。