郡山市上下水道局は、下水道管理センター合流式下水道施設の汚水中継機能改築を計画し、近く基本検討業務の制限付一般競争を公告する予定。
管理棟(1969年築、RC造延べ4137.3u)など供用当初からの施設や、県中流域への接続に伴う簡易処理施設への改良など、新旧施設が混在していることから、全体改築に向けたスケジュールなどの基本検討に着手する。2022年度に行った民活導入による敷地利活用に係るサウンディングでは、管理棟や簡易処理施設などの制約部分を挟む敷地東側と西側の計約1万9000uを検討対象エリアとしており、改築検討の中で敷地内での施設配置再編なども想定する。
同センターは横塚3丁目地内の敷地3万4077.18uに、1958年に事業を開始した単独公共下水道地区の汚水処理施設。JR郡山駅西側の合流式区域312.1haと分流式区域220.9haの計533haを対象に汚水処理を実施し、2008年の県中流域下水道への接続替えに伴い、汚水の高度処理を停止した。現在は市内の汚水処理施設や各種ポンプ場の集中監視・運転機能のほか、大雨時の雨水排水と、逢瀬川へ放流する雨水の簡易処理を行っている。
既存処理能力は県中浄化センターへの汚水中継機能として4万1000㎥/日(1708㎥/時)、雨天時の簡易処理22万4640㎥(78㎥/分×2基)、直接放流87万2640㎥(150㎥/分×3基。簡易処理ポンプ)など。16年度から汚水処理に関する遊休施設の解体を進めており、今年度はコンポスト棟(西棟、事務棟)の杭撤去を行う。
残る旧脱水機棟(1986年築、RC造733u)の解体について、予算確保などスケジュール具体化に向け取り組みを推進する。
(提供:福島建設工業新聞社)