志木市は郷土資料館および埋蔵文化財保管センター再整備に2カ年継続費4億1360万円を編成した。埋蔵文化財保管センターを改修・増築することで郷土資料館機能を複合化させる計画。改修と増築を一括して早期に工事発注し、早ければ6月議会後の本契約を目指す。設計は久慈設計埼玉事務所(さいたま市、電話048−789−6033)が手掛けている。
現在の埋蔵文化財保管センターは、埋蔵文化財の収蔵・発掘調査に関する拠点施設(2階建て)と、八角形の形状が特徴の収蔵展示室(平屋)で構成している。総延べ床面積が約398u。
現況施設を改修することで施設機能を再編。2階建ての施設部分は郷土資料の総合展示、資料閲覧スペース、市民などの調査・研究成果を展示できる施設とする。収蔵展示室は学習・休憩スペースや各種体験事業、企画展などを行う「ふれあいホール」に再整備する計画となる。
さらに、現施設の隣接地(旧市民プール跡地)には増築棟を設ける。文化財の収蔵スペース、資料の保存環境などを整備する見通しだ。増築規模は200u以下に抑える方向。
改修と増築を一括で発注する方針。現段階では工種ごとの分離発注は考えていない。本契約後に着工し、26年度内の供用開始を目指す。
2カ年継続費の内訳は25年度が2億7634万円、26年度には1億3726万円を充てる。
提供:埼玉建設新聞