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日刊岩手建設工業新聞社
2025/04/24

【岩手】盛岡市 第二給食センターの整備・運営事業 PFI導入の可能性調査を公募型プロポで選定

 盛岡市は、(仮称)盛岡市第二学校給食センター整備・運営事業について、PFI導入の可能性を調査する。調査業務の受注候補者を公募型プロポーザル方式で選定するため、22日付で実施要領などを公表した。参加申込書等の提出期限は5月9日午後5時まで。5月下旬にも選定審査会を開催する。

 基本構想によると、整備候補地は同市下厨川赤平の「厨川住宅敷地」。市街化調整区域で、敷地面積は約1万4800平方b。建ぺい率は70%、容積率は200%となっている。
 市では、2023年4月に供用した盛岡市学校給食センターと、今回の第二学校給食センターとを合わせ、全ての市立小中学校に給食を提供する方針を示している。そのため、老朽化している単独調理場や玉山学校給食センターの配給分は、第二学校給食センターに移行することになる。
 調理能力は、日量1万食を想定している。給食の提供を予定しているのは、小学校30校、中学校13校の合わせて43校。整備・運営の事業手法については、設計、建設、運営・維持管理を包括した発注を基本としている。

 今回の業務では、第二学校給食センターの整備に向けて、必要な機能等を検討した基本計画を策定するほか、最適な整備手法を調査・検証する。さらに配給の際に各学校に必要となる施設改修についても検討する。
 具体的には、導入機能・規模・運営内容の検討や熱源の比較検討、施設の配置計画・建設計画の作成、事業全体スケジュールの検討、災害時・緊急時の対応などを行い基本計画を策定するほか、配給先の学校の施設整備内容やスケジュール、配送計画の提案、概算経費の試算などを行った上で、PFI導入の可能性について調査する。従来方式での整備も含めて、最適な事業手法を比較検討する。
 委託上限額は1800万円が見込まれている。

 参加資格は、▽学校給食センターの整備に関する知識を有し、今回の業務の履行が可能な者で、それを証明できること▽2025年度において市競争入札参加資格を有する者または資格を有しない者は資格要件を満たす者―など。書類については、参加申込書のほか、業務実績や提案書の提出が求められている。業務実績については、過去2年間の学校給食センター整備(新築)に係るPFI可能性調査3件(うち1件は1万食以上)の実績などが必要となる。書類の提出期限は5月9日午後5時までとなっている。
 選定審査会は5月下旬を予定。提案者が多数の場合は、参加者を3者程度に絞り込む場合がある。執行体制や予定担当者等の実績、企画提案の培養、事業費積算などを採点し、最高得点を獲得した提案者を受注候補者とする。

 基本構想によると、今後のスケジュールは25年度にPFI導入可能性等調査を行い、26年度には実施方法等の策定(対象校の配膳室などの整備方法)や特定事業認定、27年度は用地取得(見込み)や事業者決定、事業者契約、本体設計、対象校の配膳室等設計などを実施する予定。28年度から本体の建設工事や対象校の配膳室等工事に着手したい意向で、30年度に新センターの供用を開始したいとしている。

提供:日刊岩手建設工業新聞