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滋賀産業新聞
2025/04/25

【滋賀】野洲市 市内3中学校の体育館等空調整備

 野洲市教育委員会は、中学校の体育館・柔剣道場を対象に計画している空調設備の整備について、現在、進めている設計業務を6〜7月頃までに完了させる考えだ。そして、2025年度の補正予算で工事費等を確保し、同年度の工事発注を目指している。
 中学校(3校)の体育館等の施設規模は▽中主中学校(六条)=体育館(柔剣道場込み)…RC造2階建(〔1階〕体育館、〔2階〕柔剣道場)、延1806平方b▽野洲中学校(小篠原)=体育館…S造2階建、延1303平方b/柔剣道場…S造平屋建、延346平方b▽野洲北中学校(永原)=体育館…S造2階建、延1209平方b/柔剣道場…S造平屋建、延410平方b―。
 設計者は、田中設備設計(大津市)。

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 市立小中学校(全9校)体育館等の空調設備の整備にあたり市教委では、全ての小中学校を25年度の工事対象と見通していた当初の計画内容を見直した。夏季の熱中症対策が喫緊の課題とされている中学校部活動への影響を考慮し、中学校(3校)体育館での空調整備を優先して進める。一方、中学校体育館と比べ夏季の部活動での利用がない小学校(6校)の体育館については、中学校での整備手法を参考に、財政状況を考慮しながら順次整備を進めていくとしている。
 小中学校における空調設備の整備については、有利であるとされる期間が25年度までの「緊急防災・減災事業債」を活用し整備を進めるべく事務を進めてきた。ところが、昨年末に文部科学省から、災害時には指定避難所として活用される学校体育館等における空調整備の加速化を目的に、新たな交付金制度が示された。
 この交付金では、空調設備の設置と併せて、断熱性確保のための工事についても補助対象となり、同交付金を活用することで、工事期間はやや長期化することが見込まれるものの、断熱効果を高めることにより、空調設備の設置台数の削減やランニングコストの低減等にもつながることが見込まれることから、小中学校の体育館空調の整備事業については、新しい交付金制度を活用した方法へ方針変更するもの。
 財源となる文部科学省の交付金名は、学校施設環境改善交付金(空調設備整備臨時特例交付金)。算定割合は2分の1(空調設置費及び断熱化改修工事費対象)。対象工事費は400万円〜7000万円(1校あたり)。補助時限は33年度(令和15年度)。
 なお、今回の方針変更に伴い、市の24年6月議会で予算措置された、小学校の体育館空調設置に係る設計委託料(1800万円)については、25年2月議会で減額補正した。

提供:滋賀産業新聞