国土交通省四国地方整備局は4月17日、3月末に入札公告時期が遅れる見込みであるとしていた「令和7―11年度山鳥坂ダム本体建設(第1期)工事」の一般競争入札(政府調達協定案件)を5〜6月にも公告すると発表した。入札には2010年度以降に元請けとして、同種工事の施工実績を有する単体または2〜3社構成の特定建設工事共同企業体(JV)での参加を求めることにするなど、参加資格条件や工事内容、工期などに変更を加えている。
工事内容は一部修正し、基礎掘削工約40万立方b、堤体コンクリート打設工約10万立方b、コンソリデーショングラウチング工約1000b、カーテングラウチング工約3000b、仮設備設置工一式とした。工事発注規模は50億円以上で、主要建設資材需要見込み量がセメント約3万d、鋼材(棒鋼)約2000d、工期も変更し53カ月とした。
工事は余裕期間制度(フレックス方式)、完全週休2日(土日祝)現場閉所、ICT(土工、法面工)活用工事(施工者希望型)、BIM/CIM活用工事(発注者指定型)を採用する。専任開始時期については26年1月下旬に変更した。
同種工事については、単体または特定JVの代表者、または経常JVのいずれかの構成員が「堤高60b以上のコンクリートダム本体工事の施工実績」、特定JVの代表者以外の構成員1社は「堤高60b以上のコンクリートダム本体工事の施工実績または堤高30b以上のコンクリートダム本体工事の施工実績」、構成員が3社の場合の特定JVの上記2社以外の1社は「堤高60b以上のコンクリートダム本体工事の施工実績か堤高30b以上のコンクリートダム本体工事の施工実績かコンクリートダム本体工事かコンクリート砂防堰堤工事の施工実績」を有する必要がある。
山鳥坂ダムは大洲市肱川町山鳥坂(肱川水系河辺川)に建設する洪水調節を主目的とする重力式コンクリートダム。総貯水量は2200万立方b。付け替え県道(一次切り替え)と転流工を25年度に、工事用道路と基礎掘削を26年度にそれぞれ終え、堤体工に着手。30〜32年度で試験湛水(たんすい)を実施し供用する計画でいる。
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建通新聞社