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北海道建設新聞社
2025/04/25

【北海道】道内179市町村の25年度普通建設事業費は5392億円で1割増

 道内179市町村の2025年度予算一般会計に占める普通建設事業費は、前年度比9%増の5392億9698万1000円だった。管内別に見て上昇幅が最も大きいのは後志で、泊村の温浴施設や倶知安町の町営プール・絵本館複合施設、共和町の道の駅といった新築が目立つ。続く留萌は羽幌町が子ども発達支援センター建て替え、苫前町が町立診療所新築をそれぞれ盛り込んだ。
 一般会計に占める普通建設事業費は補助事業費、単独事業費、国直轄事業負担金、国などからの受託金で構成。一部の市は、普通建設事業費に災害復旧費などを加えた投資的経費を用いて算出している。年度内に可決されずに暫定予算となったせたな町は投資的経費に3億3002万6000円を充てた。
 179市町村の25年度予算総額は3・7%増の6兆2608億7696万1000円。24年度に続く6兆円台だ。一般会計は5・2%増の3兆9306億1192万2000円で、7年連続の増加。一般会計に占める普通建設事業費の割合は0・5㌽増の13・7%だった。
 普通建設事業費は札幌市を除く石狩、空知、後志、渡島、檜山、胆振、上川、留萌、宗谷、オホーツク、十勝の11管内で伸びた。
 後志は14市町村が前年度を上回り、50・4%増の326億1624万4000円となった。泊村は温浴施設新築(RC造、地下1地上1階、延べ998u)の着工で4・8倍に上った。災害時は避難施設の役割を持つ。年度内の完成を目指す。
 倶知安町が新築する複合施設は、1階が町営プールで2階に絵本館・多目的ルームを設ける。共和町の道の駅は国道276号沿いに新設し、屋外にキャンプサイトを置く考えだ。
 留萌は47・9%増の73億9278万6000円。羽幌町が老朽化した子ども発達支援センターを建て替える。26年2月下旬の完成を見込む。苫前町は町福祉センター跡地に町立診療所を新築する。10月の開業見通しだ。
 胆振は32・7%増の426億5722万4000円。一般会計が3年連続で過去最多となった苫小牧市は市住日新団地建て替えの3号棟に取り組む。室蘭市は中島公園内の旧体育館を取り壊し、26年度からの公園再整備に備える。
 10億円を超す普通建設事業費を計上したのは109市町村。釧路は全8市町村が10億円以上で、釧路市は大楽毛地区と音別地区津波避難タワーを新設する。弟子屈町は複合型観光交流拠点新築を盛り込み、鶴居村は総合センター改修に着手する。