小松市は25日、「市未来型図書館等複合施設整備・運営事業に係るPFIアドバイザリー業務」の公募型プロポーザルについて、受託候補者に日本総合研究所(東京都品川区)を特定したと発表した。
今回の業務内容は、事業条件の整理、審査委員会の運営支援、実施方針の策定支援、特定事業の評価・選定・公表支援、募集要項の作成支援、審査支援など。委託期間は契約締結日から26年9月30日までとなっている。委託上限額については5530万円(税込み)を設定していた。
未来型図書館は、芦城公園(丸の内公園町地内)内の公会堂を解体した跡地に整備される。計画によると、建設規模は3階建て延べ約9000平方メートル。概算事業費は約86億円、跡地活用を含めると約90億円と試算している。
内部では図書館機能を約4200平方メートル、博物館機能を約900平方メートル、市民ギャラリーを約300平方メートル、蔵書と展示品が一体的に配置される融合スペースのコレクションハブ機能を約500平方メートルと想定している。蔵書数は約35万冊。閲覧席は約360席を設置。市民交流スペースや多目的スペースのほか、各種スタジオなどを備える予定だ。
建設地は同公園4万9000平方メートルのうち、市有地を中心とした約6800平方メートル。同公園内にある現図書館や博物館については、未来型図書館へ機能を集約する。旧施設の跡地活用では広場や園路、飲食店、売店、トイレなどを計画する。
このほか、未来型図書館の整備に伴い、駐車場不足が懸念されるため、公会堂南側に位置する既存駐車場部分において、新たな立体駐車場の建設も計画している。市制90周年の節目となる2030年の開館を目指し、事業進捗を図っていく。