日本ゼオン(東京都千代田区丸の内、豊嶋哲也代表取締役社長)は25日、氷見二上工場内に新建屋を建設し、大画面液晶テレビ用位相差フィルムの製造ラインを増設すると発表した。12月の着工を目指す。
氷見市上田子の氷見二上工場において、4500万平方メートルの生産能力を有する設備を導入し、最大130インチの液晶パネルにも対応可能な世界最大級となる3000ミリ幅フィルムを生産する。2027年夏の量産開始を予定しており、2500ミリ幅以上フィルムの生産能力を年間1万4500平方メートルに高める。
同社は、敦賀工場(福井県敦賀市莇生野)でも2500ミリ幅フィルムの生産を行っている。今回の設備投資により、テレビ用位相差フィルム全体の生産能力は約20%増え、年間2万6400平方メートルに拡大する。