朝霞市は3カ年継続費10億2898万5000円を充て、市道2168号線の道路擁壁を改修する。老朽化した擁壁を撤去して、新たな擁壁とその補強材を新設する計画となっている。事前家屋調査を経て工事発注し、2027年度内に工事を終える予定。現段階では擁壁の撤去・新設は一体の工事として発注する方向で、最短で9月議会後の契約を想定している。
施工場所は北朝霞駅・朝霞台駅に近接。同駅南東側の交差点付近から、東武鉄道沿線に架かる橋梁部分の手前までを対象とする計画だ。現況設備は補強土擁壁とL型擁壁が混在しており、どちらも更新を図る。
現在の擁壁は老朽化が進みひび割れなどが確認されている。高低差があるため擁壁が民地側に傾いている部分もみられており、大地震などによる倒壊を未然に防ぐため工事計画が立ち上がった。
老朽化した擁壁を撤去するとなれば、擁壁で支えている現況道路(延長約90m、幅員約12m)も撤去する必要がある。現場を通行止めした上で擁壁と道路を撤去して、地盤改良を経て新たな擁壁と道路を整備する格好。
現況の擁壁の高さは、最も高い部分で約8m。新たな擁壁を設置する際も、おおむね現在の道路や擁壁の線形は踏襲する方針となっている。
すでに設計は終えており、現地の家屋調査を経た上で工事発注する。現時点では擁壁の撤去・新設や、埋設物・建物などの支障物移転なども含めて、全体を一括の工事として発注する想定だ。
一部道路の切り回しなど付帯工事も合わせて、おおむね2年半程度で全工事を終える見通し。施工中は道路を封鎖する形だが、近接する場所に東武鉄道を迂回するアンダーパスがあるため、道路利用者は別の場所に迂回するよう促す考え。
継続費の内訳は▽25年度=4億2316万円▽26年度=1億6939万円▽27年度=3億3543万5000円――。
詳細設計は東日本総合計画新座支店(新座市、電話048−482−1900)が手掛けている。
提供:埼玉建設新聞