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北陸工業新聞社
2025/04/30

【石川】新会長に喜多孝之氏/JIA石川地域会が25年度総会/会員数拡大や震災復興に

 日本建築家協会(JIA)北陸支部石川地域会は26日、ITビジネスプラザ武蔵で2025年度通常総会を開き、役員改選で新会長に喜多孝之氏を選出したほか、活動方針として「地域に寄り添う、頼りになる建築家」を掲げ、会員数拡大や能登半島地震の復興、次世代育成セミナーなどに取り組んでいくことなどを決めた。
 冒頭、石村聖一郎前会長が「2期4年の任期を務めることができた。この間、能登半島地震という予期せぬ事態が発生したが皆さんの協力で復旧復興に対応することができた。自分の人生にとって大きな経験をすることができ、感謝したい」とあいさつ。喜多新会長は「これまでの恩返しをするつもりで、皆さんや地域に貢献できるJIAにしていきたい。私一人では何もできない。新しいメンバー、会員の力を借りていきたい」と述べ、「能登半島地震の復興に寄り添っている姿をひしひしと感じており、石川県や自治体と災害協定を締結していきたい。会員数の拡大、こどもけんちく塾の持続的開催、復興委員会、若手建築家との交流などに取り組みたい」と強調した。
 総会後、能登復興建築人会議の活動報告として、浦淳氏が奥能登の建物被害や建物相談の状況を報告。被災住宅の保存活用運動の展開では、残すべき住宅の発掘に関し、半壊以上の約6000棟に及ぶ悉皆調査の実施、被災者が残したい住宅の活用検討では手上げ方式による活用相談の受付が3カ月で約230件あったことが報告された。
 竹内申一氏からは悉皆調査で、農業や漁業といった能登の生業、地元大工の特徴、各地域のコンテンツや文脈が残っていることを感じたほか、5月、7月にも調査を行うことが示された。
 会長を除く、役員は次のとおり。
 ▽副会長 竹内申一、古橋孝実、久田吉一、由田徹(以上、支部幹事)▽幹事 明石岳大、家山真、漆崎義和、大畑清隆、加原雅之、佐藤和仁、林正人、土用下淳也、松本大、安田均、西田浩之、山越栄一▽参与 高屋利行、水野一郎、浦淳、坂本英之▽監査 清水純、石村聖一郎

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