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北陸工業新聞社
2025/04/30

【新潟】9億投じ堰堤3基整備/大沢(魚沼)通常砂防に新規着手/県土木部

 新潟県土木部砂防課は2025年度、1級河川信濃川水系大沢での大規模特定砂防等事業(通常砂防事業)に新規着手する。事業費8億6100万円を投入し、34年度の完了を目指す。
 大沢は魚沼市大沢地内を流下し、流域面積は西側渓流が60平方メートル、東側渓流は210平方メートルの土石流危険渓流。流域内の地質はぜい弱で、渓床
には不安定土砂が堆積している。また、砂防施設が未整備であり、今後の豪雨で土石流が発生した場合、下流域に甚大な被害がおよぶおそれがあることから、砂防堰堤3基を整備する。
 砂防堰堤は、西側渓流がH=7・5メートル、L=38・0メートルの1基、東側渓流はH=6・5メートル、L=78・0メートルおよびH=7・0メートル、L=49・0メートルの2基となり、いずれも不透過型。保全対象は人家35戸、国道80メートル、市道1950メートル。土石流が発生した場合の被害規模、保全対象の重要性、地元住民の災害に対する意識や協力体制を考慮し、緊急に実施すべき事業と位置づけている。予定では25年度に測量、調査、設計、26年度に用地補償を行った後、27−34年度に工事を実施する。

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