北陸電気工事は、富山市東黒牧地内に多目的宿泊棟を新設するとともに、石川県内にある志賀営業所の事務所建て替え工事を計画している。どちらも施工業者は未定で、今後選定していく。
25年度から27年度までの3年間を実施期間とする、同社グループの新たな中期経営計画「アクションプラン2027」に盛り込んだもの。
計画によると、多目的宿泊棟は、能力開発センター(職業能力開発校)、技術開発センターが立地する東黒牧地内の同社敷地内に建設する。
人財の育成と組織力の向上に向け、障害のある人を含めた多様性、女性活躍推進への体制を強化するのが狙い。
能力開発センターでは例年、各部門に配属された同社の新入社員が6カ月間以上にわたり、宿泊しながら技術や技能の習得に励んでいる。
しかし、近年、同センターに女性専用の宿泊機能がなくなり、女性の新入社員は、富山駅前のホテルから通いながら研修を受けているため、「不便さを考慮し、新施設を建設することで、より環境を充実させる」(山崎社長)との方針で新設することになった。
着工時期は調整中で現在、事業開発部内において、設計作業の見直しを進めている状況。今のところ、階数は2階建て、15〜20室収容の建物を想定している。
早ければ2026年3月、遅くても同9月末までの完成を目指す。
一方、石川県羽咋郡志賀町内にある志賀営業所の建て替え工事は、今夏ごろの着工、概ね1年後の完成を見込み、準備が進められている。
既存の営業所は居抜き物件であり、老朽化とともに使い勝手が悪い中、能登半島地震の影響もあり、全面的に建て替えることにした。