大阪府が2024年度(24年4月1日〜25年3月31日)に開札した工事を対象に、落札額ランキングをまとめた(随意契約を含む)。JV受注を除く企業別のトップは東洋メンテナス(東大阪市)の64億4310万円。JV工事を含むランキングでは鹿島・みらい・井上JVの113億4000万円がトップとなった。上位にランキングされた企業は下水道関連の工事や管理・点検、三大水門の築造、モノレール延伸工事を落札した企業が大半を占めた。
東洋メンテナスは、64億円で落札した「寝屋川流域下水道鴻池水みらいセンター外運転管理」を始め、下水道や道路施設などの管理・保守点検など5件の総額となった。
2位は「木津川新水門」の機械工事を落札したIHIインフラ建設(堺市堺区)。3位のアイテック(大阪市北区)、4位の三菱電機(大阪市北区)、5位の東芝インフラシステムズ(大阪市北区)は下水道水みらいセンターの設備更新や運転管理を中心に落札額を増やした。
鹿島・みらい・井上JVは「安治川新水門」の築造工事を113億4000万円で落札。33年7月までの工期で水門を更新する大工事となる。2位は「大阪モノレール松生町駅(仮称)駅舎建設工事」を44億0500万円で落札した大鉄・エイチエスケイJV。大鉄工業は南海辰村建設とのJVで「大阪府高槻警察署新築工事」も31億2000万円で落札している。
■建築は大鉄工業、土木は大日本土木がトップ
工種別で見ると、建築では「大阪府警察住之江1待機宿舎撤去工事」を落札した大鉄工業(大阪市淀川区)が13億6000万円でトップ。2位は大伸クリエイト(大阪市平野区)の3億9818万円、3位は長瀬建設(東大阪市)の3億6768万4000円だった。
土木では「主要地方道茨木摂津線(茨木箕面丘陵線)橋梁下部工事(その2)(仮称佐保橋梁)」を落札した大日本土木(大阪市浪速区)が18億9181万円でトップ。2位は森本組(大阪市中央区)、3位は西松建設(大阪市中央区)となった。
この他、電気は三菱電機が25億1880万円、空調・衛生(管)は斎久工業(大阪市北区)が5億9700万円、舗装は吉川組(大阪市西淀川区)が2億6524万円、下水道は戸田建設(大阪市北区)が21億3359万円、造園は前田建設(大阪市中央区)が2億0919万円でそれぞれ落札総額の1位となった。
また、落札者が決まらなった(不調または取りやめとなった)工事は157件あった。
※1〜100位のランキング表を建通新聞電子版に掲載中
提供:建通新聞社