穴水町は、災害公営住宅(復興公営住宅)「白山団地」(仮称)の2カ所について、民間事業者が建物を建てた後に町が購入する「買い取り方式」による整備を計画している。計50戸の収容を予定しており、今後は今年度内の事業者選定へ向け、現地調査を進め、発注準備を本格化させていく。2027年3月下旬の入居開始を目指す。
公営住宅は白山第2、3団地の名称で、川島のゲンキー穴水町店周辺の用地2カ所で建設を予定している。いずれもS造2階建ての集合住宅型で、収容戸数は20戸(敷地面積2750平方メートル)と30戸(同3100平方メートル)を見込む。設計や建設を担う事業者は公募型プロポーザル方式で選定する。今年度当初予算には買い取りに必要な事業費として17億1400万円の債務負担行為を設定している。
このほか町は、川島の「稲荷団地」(W造、15〜30戸)、大町の「駅西団地」(S造、50戸)、甲の「兜団地」(W造、10戸)の建設を計画している。名称はいずれも仮称。当初予算には設計や地質調査、用地取得などの経費として1億7068万円を配分。今後は整備方針や入居戸数などを固め、早期着工へ準備を進める。兜団地については、白山団地と同時期の入居開始を目指す。
買い取り方式を採用し、既に発注した旧町営住宅隣接地で計画する「上野団地」(仮称)については、積水ハウス北陸シャーメゾン支店(金沢市)を整備事業者に選定、基本協定を結んだ。S造3階建て2棟に計50戸が入り、26年秋の入居開始を予定している。
石川県がまとめた各市町が整備する災害公営住宅の推計必要戸数(3月末時点)によると、穴水町では200戸が見込まれている。