県は、フラワーパークかごしま民間活力導入可能性調査を委託する。手法は公募型プロポーザル方式で、参加資格は2015年度以降、国や地方公共団体から受注した同種または類似施設の業務実績がある単体か共同企業体。PPP/PFI手法等を活用し、財政負担の軽減や持続可能な運営につながる事業スキームへの転換を図りたい考えで、16日まで参加者を募る。履行期限は26年3月31日まで。
同施設(指宿市山川岡児ケ水、面積36・5ha)は1996年に設置。当初は年間30万人以上の入園者が訪れていたが、近年では10万人前後まで減少。老朽化や収益性の低下に伴い維持管理の経費が財政的負担となっている。
このため、民間活力の導入可能性を視野に施設の賑わい創出や持続可能な運営(収支の改善)に向けた方針を策定。現在の管理手法は指定管理者制度で、管理料は年間約2億2500万円。
業務内容は、類似施設や利用者ニーズの調査等を行い現状分析により課題を抽出。民間活力の導入検討では、民間事業者等を対象にサウンディング調査を実施。条件面を含めた参入意向等を確認して、今後施設に求められる役割・機能等について検討・整理する。
大規模改修(リニューアル)の検討では、劣化状況の調査(建築、電気、機械、畑かん設備等)を行い、維持管理コスト低減の検討や改修に係る概算事業費算出、運営収支を試算。
また、財源の検討(補助金、交付金、民間資金等)、整備スケジュール、事業スキーム(事業方式、期間、リスク分担)、VFMの算定、適性評価(定量的、定性的)を行う。
今後のスケジュールは、参加資格確認結果通知を23日までに実施。企画提案書の提出期限は30日。審査(プレゼンテーション)は6月上旬に行い結果通知・契約締結は同月中旬に予定。契約上限金額は1806万8000円(税込み)を設定している。