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建通新聞社
2025/05/07

【大阪】阪急茨木市駅西口駅前を再整備へ

 4月25、26日に開かれた阪急茨木市駅西口駅前周辺再整備に関する説明会で、同駅前にある永代ビルと茨木ビルの2棟からなるソシオ茨木の建て替え計画について、2027年春に既存建物の解体に着手し、32年度の竣工を目指すことを茨木市が明らかにした。2棟のビルの所有者が法律に基づき組合を設立して自主建て替えを実施。建て替え計画についての協議・調整を引き続き進める。駅前広場の改良工事は市が事業主体となり、設計を進めていく。
 建て替え後の規模は、永代ビルが13階建て高さ43b。敷地面積は1417平方b。茨木ビルが24階建て高さ86b。敷地面積は3963平方b。2棟とも延べ床面積は未定で、低層階を商業施設、高層階を住宅として計画を進めている。
 基本計画によると、オープンスペースを確保し、外向きの店舗や民間敷地と公共用地の一体的なデザインを取り入れ、魅力的なにぎわい空間を創出。周辺に配慮したデザインで駅前にふさわしい都市景観をつくり、持続性のある商業機能を誘導する。
 今後は、権利者などが駅ビルの設計を含めた建て替え計画の検討を市と協議しながら進め、事業計画の立案、報告、都市計画案の作成、都市計画審議会による審議などを経て、都市計画決定を目指す。
 ソシオ茨木の建て替えと並行し、市が駅前広場の改良を進める。
 公共交通の利便性向上を目指し、現在同駅前が渋滞する原因の一つである右折レーンの滞留長の確保、バスターミナルの配置変更などを計画している他、歩きやすい空間整備に取り組む。改良後の広場の敷地面積は未定。
 各工事の公告時期も検討中で、ソシオ茨木の建て替えに合わせて時期を調整していく。
 この他、駅前既存デッキや再整備エリアから外れた西口駐車場についても、更新する方向で進めている。
 阪急茨木市駅西口駅前エリアは、1970年の大阪万博開催を契機に整備された。2020年に46階建てタワーマンションの建設を含む再整備基本計画を作成したものの、22年に見直された。その後パネル展などのPR活動やパブリックコメントを行い、25年4月に周辺整備基本計画を策定している。
 ※写真は建通新聞電子版に掲載中

提供:建通新聞社