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　小松市は、土居原町地内にある石川県小松市團十郎芸術劇場うららについて、耐震機能や設備を含む一体的な大規模改修に着手する。実施設計を第１四半期に委託する方針で準備を進めていく。
　演劇や音楽など芸術・文化の鑑賞、発表の場として親しまれている同施設の規模は、ＲＣ造４階地下１階建て延べ７７９１・９８平方メートル。計画によると、安全・安心な施設環境の確保に向け、大ホール・小ホールの天井耐震改修を実施する。歌舞伎などの演出の多様化に対応するため、吊物や舞台照明設備、音響設備を更新し、機能を向上。照明器具の更新（ＬＥＤ化）による省エネルギー化を図る。
　このほか、空調を含む機械設備の更新や施設の耐久性を高めるため、屋上防水や外壁シーリングも検討する。今年度に進める実施設計の委託期間は１２月下旬までを見込む。建築設備更新の基本計画は山崎設備設計（小松市）が担当。当初予算に関連事業費８８６０万円を計上している。
　同施設は２００４（平成１６）年の開館後２０年が経過。設備を中心に経年劣化が進み、抜本的な更新が必要となっている。段階的でなく、一体的な改修工事でコスト削減や作業効率、技術面での整合性などメリットがあるという。