川口市と東日本旅客鉄道大宮支社は、JR川口駅への中距離電車停車に係る「川口駅上野東京ラインホーム及び自由通路等の整備に関する基本協定」を4月24日に締結した。今後、同駅に上野東京ラインを停車させるためのホーム増設、自由通路整備、店舗整備などを実施していく計画。設計および工事はJR東日本が行うことを基本としている。
市の主要駅となる川口駅では現在、京浜東北線のみが停車する格好。同駅の鉄道輸送力増強、駅周辺の関係人口拡大に向けて新たに上野東京ラインを停車させる計画だ。
主な工事は上野東京ライン停車のためのホーム増設および橋上駅舎建て替え、自由通路の解体・復元。これらの費用は市側が負担するが、支障するJR東日本の店舗などの補償は別途で協議する方向だ。さらに、JR側の費用負担で駅への店舗整備を行う見通し。自由通路に関しては市側が保有して、その他の鉄道施設はJR側が保有、維持管理などを行う。
今後は測量・地質調査や基本・概略設計を進める予定だ。過年度に公表した「川口駅再整備基本計画案」によれば、上野東京ラインの供用開始までの期間はおおよそ11〜12年程度、約400億円規模の事業費が必要との見解を示していた。
提供:埼玉建設新聞