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　金沢市は１５日、尾張町２丁目ほか１町地内「旧菓子文化会館等再整備基本構想策定業務委託」について、指名競争入札で開札する。
　委託内容は、旧菓子文化会館と泉鏡花記念館の一体的な再整備に向けた基本構想（案）の作成、再整備検討懇話会の開催支援ほか一式。履行期限は２０２６年２月２７日。
　旧菓子文化会館の施設規模はＲＣ造陸屋根地下１階、地上５階建て延べ３３８４・１０平方メートル。現在、金沢美大柳宗理デザイン研究所が入居し、展示スペースには日本の工業デザイナーの草分け的な存在だった故柳宗理氏がデザインを手掛けた各種製品が並ぶ。隣接地は文豪・泉鏡花の生家跡であり、跡地に建つＷ造２階建ての母屋、土蔵３棟（総延べ床面積４３１・０９平方メートル）が改修され、１９９９（平成１１）年１１月に泉鏡花記念館が開館。
　市では、２０２７（令和９）年度中の「金沢美大柳宗理デザインミュージアム（仮称）」の開館を目指して、今年度から西町教育研修館（西町地内）の全面改修に取り掛かる。村山卓市長は（同研究所）移転後の旧菓子文化会館跡地の利活用について、「「木の文化都市」を象徴する施設と、老朽化が課題の泉鏡花記念館との一体的な再整備に向けた構想を取りまとめる」との意向を示す。