県盛岡広域振興局土木部では、25年度から着手する新規事業として、一般国道455号軽町地区、一般県道佐比内彦部線横部地区の道路整備に取り組む。24年度公共事業事前評価で事業化が認められたもので、25年度は詳細設計を行う見通し。交通あい路区間の解消を通じて、地域住民の安全で円滑な交通を確保していく。
一般国道455号は、盛岡市北山の国道4号交差点を起点とし、岩泉町小本の国道45号交差点に至る幹線道路。防災や地域間交流の面で極めて重要な役割を担っており、一般広域道路および緊急輸送道路(第1次路線)に位置付けられている。
軽町地区は、急カーブが連続する交通あい路区間となっていることから、地域連携道路整備事業を導入することでそれらの解消を図り、災害時の緊急輸送道路の機能強化・安全で円滑な交通確保が期待できる。
主な工事内容としては線形改良を行いたい考えで、旧道延長1020bを新道では2車線の延長910bにするほか、路側帯を確保し6・0(9・0)bへ拡幅を行う。25年度は詳細設計を行い、28年度からの工事着手を予定する。32年度の事業完了を見込み、総事業費は10億円を試算する。
佐比内彦部線は紫波町佐比内の国道396号交差点を起点とし、同町彦部の国道456号交差点に至る一般県道。地域住民の生活道路であるとともに、遠野市や沿岸南部と同町中心部を結ぶ重要な路線であるが、横町地区は路線唯一の1車線区間であり、車両のすれ違いが困難であるなど、安全で円滑な交通の支障となっている。
主な工事内容として、1車線から2車線へ変更し、安全で円滑な交通を確保するほか、路線の拡幅を行いたい考え。25年度は詳細設計を行い、28年度からの工事着手を予定する。総事業費は6億円を試算している。
提供:日刊岩手建設工業新聞