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　福井県は、大野市の大矢戸地区における経営体育成基盤整備事業（ほ場）について、２０２５年度からの新規事業として着手する。
　事業内容は区画整理工、暗渠排水工各３７・９ヘクタールなど。全体事業費は２２億６０００万円を想定。そのうち用地および補償費は２５００万円。
　今年度の予算額は９０００万円で、測量調査設計を進める。
　現時点では、３２年度の完成を予定している。
　大矢戸集落では、効率的かつ安定的な農業経営を行うため、集落営農組織（法人）が中心となって２年３作体系に加え水田園芸を拡大する収益性の高い営農計画を策定し取り組みを始めた。しかし、地区内の圃場は区画が小さく組織が目指す大型機械による低コスト農業の実現は困難な状況。また、昭和４０年代に造成された農業用用排水路の老朽化も著しく施設の維持管理に支障が生じている。さらに、排水不良による湿田状態の圃場は大型機械導入だけでなく園芸生産の障害にもなっている。
　そのため、圃場の大区画化、用排水路改修、暗渠排水等の基盤整備を行い、地区住民参加による集落営農の展開を目指す。