新潟県土木部砂防課は2025年度、1級河川関川水系の西岸寺沢(妙高市)通常砂防事業に新規着手する。総事業費5億2300万円を投じ、34年度の完了を目指していく。
計画によると、妙高市川上地内を流下する急流河川で流域面積が0・07平方キロメートルの土石流危険渓流。地質は脆弱(ぜいじゃく)であり、渓床には不安定土砂が堆積している。また、流域内には既存の砂防施設が未整備なことから、今後の豪雨により土石流が発生した場合、下流の保全対象(人家50戸、避難場所1カ所、県道320メートル、その他道路3149メートル、耕作地5・82ヘクタールなど)に甚大な被害が及ぶ恐れがある。これらを踏まえ、砂防堰堤1基(不透過型砂防堰堤H=9・5メートル、L=61メートル)を整備し、民生の安定を図る。
今後のスケジュールについては、25年度から測量および調査、設計に着手し、26年度に用地補償を行う。工事は27年度から8カ年を予定している。