トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

建設新聞社
2025/05/13

【東北・秋田】清水建設と63億余で工事契約/秋田県湯沢市/皆瀬ダム取水施設ECI

 東北農政局は、技術提案・交渉方式(ECI方式)を適用する秋田県湯沢市の皆瀬ダム取水施設全面改修について、技術協力業務を担当した清水建設と工事契約を結んだ。4月22日に見積もり合わせを行い63億1500万円で決定。予定価格は63億2219万円だった。
 2021年7月に公募型プロポーザルで技術協力業務を同社と契約。同業務期間を経て今年3月に入札・契約手続審査委員会を行うなどし、3月25日付で同社に優先交渉権者として通知。見積もり合わせを踏まえて今月7日付で契約した。
 国営施設応急対策事業の成瀬皆瀬地区は、秋田県横手市西部を中心に湯沢市や大仙市に跨る約1万0060fの水田地帯。湯沢市皆瀬川向真坂地先の雄物川水系皆瀬川に築かれた皆瀬ダムの取水塔は1963年建設で、コンクリート構造の高さ43・5b、円形シリンダーゲートを備えた取水量毎秒約12dの構造物。腐食が進み用水の安定供給に支障を来しているため、同規模の取水能力で全面改修を図る。
 技術協力業務の委託時点での工事計画は、取水塔東側の斜面に沿うように取水ゲートを上下に3門備えるコンクリート構造物の斜樋を構築する。斜樋と既存水路を結ぶ水路も新設し、既存取水塔は撤去する。接続水路は延長約70bで、深さ47bの立坑を構築。斜樋側からは推進工法、立坑から既存水路側へは山岳(在来)工法で掘削する。
 基本設計等と実施設計は三祐コンサルタンツが担当した。工事内容は取水施設、導水路工事、付帯施設工事、仮設工事の各一式。工期は2030年3月19日。
 なお技術協力業務の公募型プロポーザルには清水建設(評価点108・5)のほか安藤ハザマ(同102・7点)、西松建設(同94・4点)、大林組(同94・2点)の計4社が参加していた。

  提供:建設新聞社