多気町は、脱炭素先行地域として太陽光発電の設置や廃棄物発電といった複数のプロジェクトを着実に推進し、効果を最大化するため、各プロジェクトの進行管理と専門的知見に基づく助言を外部のコンサルタントに委ねる。これに伴う業務委託先を選定するため、公募型プロポーザルの手続きを開始した。同種・類似業務の実績を持つ事業者を対象に応募書類を5月20日まで、企画提案書類を26日までそれぞれ受け付け、27日に最優秀提案者を決める。委託上限額は900万円(税込み)。
同町や度会町を中心とする6町は、太陽光発電の設置推進や食品残さを活用した廃棄物発電、木質バイオマス発電の導入、営農型太陽光発電(ソーラーシェアリング)の導入などを主要プロジェクトとして、2024年9月に環境省の脱炭素先行地域に選ばれた。このうち多気町では、太陽光発電の設置を推進しながら、VISONエリア内や多気町・度会町の給食センターで発生する食品残さを活用した廃棄物発電を行うことで、循環型エネルギーの利用を促進する計画。
これらの事業推進に当たり、それぞれの進行管理と専門的視点からの助言が必要になるため、「多気町脱炭素先行地域における事業化推進支援等」として業務を外部委託する。
業務では、地域の脱炭素移行や再エネ推進のための交付金の管理を行うとともに、国への提出書類作成やデータの収集・管理を委ねる。また、3カ月に1度開催予定の連絡会議に参加する自治体や民間事業者へ連絡や調整なども担当してもらう。履行期間は26年3月16日まで。
提供:建通新聞社