県福祉部は中央児童相談所(上尾市上尾村1242―1)一時保護所棟の新築を計画している。これまでに松下設計(さいたま市、電話048―840―4118)が設計をまとめており、建築・電機・機械の3分離とし8月までに一般競争入札(総合評価落札方式)で入札課執行により公告する。電機および機械設備工事は7月、建築工事は8月の公告を見込んでいる。
敷地面積は6251u。老朽化している一時保護所棟を解体し、学齢児童(小学・中学・高校生)が過ごす居室原則個室化した新棟を建てる計画となっている。
新築する施設はRC造2階建て、延べ床面積1839u、定員30人の規模で計画している。施設整備では、一時保護児童の居室を個室化するほか、シャワー・トイレ付き居室の設置や学習室の充実を図る。電気および機械設備工事は、工事期間を9月から2026年3月と見込む。一方で、建築工事については、10月から26年2月までを予定している。
新築工事に先駆け、既存の施設は解体する。早ければ月内にも入札課執行で工事を公告する予定だ。解体工事の対象となる施設はRC造2階建て、延べ床面積1021・95uの一時保護所棟と、S造平屋、面積17・89uの渡り廊下となっている。当初予算で解体および建設工事費として4億5245万4000円を計上、26年度まで整備を行い27年度からの運営開始にあわせて、仮設運営していた一時保育所を解体することとしている。
25年度はこのほか、所沢児童相談所(所沢市並木1―9―2)の一時保護所の整備についても着手する。既存施設はRC造2階建て、延べ床面積約1100uの規模。スケジュールによると、25年度は仮設施設の設計をまとめ、26年度には仮設準備を進めるとともに建て替え施設について基本および実施設計を委託する。27年度には既存施設の解体と新築工事を進め29年度の開設・運営を目指す。設計費として当初予算案に871万8000円を計上している。
提供:埼玉建設新聞