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建通新聞社四国
2025/05/13

【香川】香川県 高等技術学校高松校の在り方検討 

 香川県は、「(仮称)香川県立高等技術学校在り方検討委員会」を設置し、主に施設の老朽化が進む高等技術学校高松校の在り方を検討する。本年度中に複数回の協議会を開き、その内容を踏まえて施設整備についても方向性を示す考えだ。2026年度以降のスケジュールは、協議会の内容を踏まえて決定する。
 高等技術学校高松校は1965年に建設された。これまで耐震工事の他、小規模な改修工事は行われてきたが、各棟で雨漏り、建具のゆがみ、亀裂などが見られている。また、施設の狭あい化による実習場所の不足が課題となっている。
 実習棟には冷暖房の空調設備が設置されておらず、熱中症対策も十分ではない。キュービクルの改修はしているが、冷房設備を稼働した場合の電力増には対応できないとされている。この他、教室棟はエレベーターや多機能トイレなども設けられていない。
 検討委員会では、民間の専門学校や国営の職業開発訓練センターと同校の学科や訓練内容などを比較し、高松校の今後の職業訓練の方向性や施設整備方針を検討する。委員は職業能力開発審議会のメンバーを中心に結成する見通しだ。
 敷地内には同校に設置されている電気システム・建築システム・機械システム・自動車工学、造園、塗装技術、デザインの各学科の実習場を含む八つの棟が配置されている。
 各棟の規模は、南実習棟が延べ2943平方b、東実習棟が延べ598平方b、北実習棟が延べ390平方b。いずれも構造は鉄骨造。
 教室棟が延べ693平方b、中棟が延べ981平方b、本館が延べ1011平方b、北館が延べ1598平方b、講堂棟が延べ1522平方b。いずれも構造は鉄筋コンクリート造。
 93年に建設された講堂棟を除き、各棟は65〜70年に建設された。
 所在地は高松市郷東町587ノ1。敷地面積は3万0640平方b。

提供:建通新聞社