鹿児島市は、甲突川河畔の桜並木再生に向けた基本計画を検討するため、サウンディング型市場調査を行う。対象は、利活用のアイデア等を有する法人や法人のグループなど。アンケート調査は30日、対話調査は6月16〜20日に予定するほか、実施結果の概要公表は8月ごろとなる見通しだ。
基本計画は、甲突川河畔の「千本桜」を再生し、新たな桜の名所としてさらに魅力を高め、まち全体の活力向上を図るもの。策定にあたって、再整備後のゾーニングや各エリアの整備方針、民間活力の導入などを検討しており、同河畔の市場性の有無や利活用のアイデア・ノウハウを把握するため、民間事業者との対話を行う。
調査対象は、甲突川の左岸緑地(平田橋〜天保山橋)と右緑地(南洲橋〜天保山橋)。課題として、▽桜並木の老朽化等による名所としての魅力低下(病害虫被害や土壌・生育環境の悪化等)▽憩いの場としての快適性の不足(遊具や園路の老朽化等)−などが挙がっている。
サウンディングは、甲突川河畔の利活用等についてアイデア・ノウハウを有する法人や法人のグループなどが対象。アンケート調査が「市場性(ポテンシャル)や事業アイデア、事業に対する参入意向」などをテーマとするほか、対話調査はゾーニング案等の追加資料による事前説明会を経た上で「アンケート調査に対する詳細なヒアリング」を行う。
事前説明会は6月4日を予定し、対話調査への参加を希望する事業者を対象とする。場所は市役所で、オンラインを併用したハイブリッド形式も可。実施結果の概要は8月ごろに公表する見通しだ。