さいたま市は障害者支援施設の「槻の木第1やまぶき」「槻の木第2やまぶき」を集約する新たな施設整備に向け、当初予算で設計費2529万1000円を確保した。2施設の中間地点に位置する、西原放課後児童クラブの解体跡地を整備予定地とする計画。本年度に現況施設解体と統合施設整備の設計をまとめ、2026〜27年度にかけて整備を進める予定だ。
槻の木第1やまぶき(岩槻区古ヶ場2−1−11)はS造平屋、床面積368uで、1982年に建設した。槻の木第2やまぶき(岩槻区黒谷1282−1)は軽量S造平屋、床面積239uの規模で、90年に竣工。
ともに障害者が就労に必要な訓練や能力を身に付けたり、生産活動を行うための通所施設。老朽化が著しく、2施設を一体化した新たな施設を整備する運びとなった。
現存する西原放課後児童クラブ(S造平屋、床面積157u)を解体した後、跡地を整備地に活用する。敷地面積は1000u未満を見込んでおり、そのうち半分程度を施設建設部分に充てる見通しだ。
これまで基本計画の策定を進めており、本年度は設計で施工詳細を詰める段階。関連性が深い工事となるため、現況施設解体と新施設整備の設計は一括で委託する可能性が高い。
新施設は平屋を想定。基本的には、現況施設が有する就労継続支援B型事業などに必要な機能を新施設にも引き継ぐ方針だ。ただし就労移行支援事業は廃止としたため、新施設には継続しない方向となっている。
順調に進んだ場合のスケジュールは、家屋事前調査などを経た上で26年度〜27年度にかけて整備を実施。28年度の供用開始を目指す。
提供:埼玉建設新聞