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建通新聞社(神奈川)
2025/05/20

【神奈川】神奈川県 24年度工事入札不調率は8・5%

 神奈川県が2024年度に競争入札を行った工事2152件のうち、入札不調・不落が発生したのは182件だった(建通新聞社調べ)。発注件数に占める不調の割合は8・5%で、23年度と比べて0・7ポイント減少した。このうち一般競争入札は1998件中179件で9・0%(23年度比0・6ポイント減)、指名競争入札は154件中3件で1・9%(同2・5%減)だった。
 主な工種ごとの不調率は、建築が103件中25件で24・3%(同4・2%減)、電気が219件中25件で11・4%(同0・7%減)、空調・衛生(管)が98件中35件で35・7%(同11・8%増)、土木が651件中35件で5・4%(同1・2%増)、上水道が332件中12件で3・6%(同6・6%減)だった。
 最も割合が大きかったのは消防施設の15件中9件、不調率は60%。初回の公告時、再公告時と2回連続で不調になった工事が4件あったことが上昇の要因だった。
 主な工種で不調率が高かったのは空調・衛生(管)で、全ての工事が一般競争入札だった。特に管C・Dを参加資格とした工事の不調率が高かった。工事案件としては28件だった。
 次いで不調率が高かったのは建築で、一般競争入札が24件、指名競争入札が1件だった。一般競争入札のうちJVまたは建築Aを参加資格とする工事で不調となったのは多摩警察署の増築工事のみで、空調衛生と同様に建築Dまたは建築C・Dを参加資格とする工事で不調が多かった。工事案件としては22件だった。
 多摩警察署の増築工事は23年度から2回にわたり不調となり、電気・機械工事を分離して再公告した建築工事も不調となった。3月に建築工事を再公告している。
 主な局ごとの不調・不落率は県土整備局が1125件中47件で4・2%、企業局が498件中35件で7%、警察本部が170件中15件で8・8%だった。

提供:建通新聞社