金沢市は27日、大和町地内「金沢市民芸術村リニューアル基本構想策定業務委託」を指名競争入札で開札実施する。
委託内容については、市民の文化芸術活動を支えてきた「金沢市民芸術村」の次世代への継承に向けたリニューアル基本構想の策定業務となり、主な内容は現状の把握と課題整理、既存施設の修繕・改修方針の検討、新たな施設の整備方針の検討、会議開催支援、基本構想取りまとめ及び報告書作成など各一式。
履行期間は2026年3月31日まで。
市民芸術村は、1923(大正12)〜27(昭和2)年に建てられた旧大和紡績金沢工場の倉庫群を利活用し、96(平成8)年8月に開村した。村山卓市長は「長寿命化に向けた改修に加え、子どもたちが文化芸術活動を行える新たな施設整備も想定し、リニューアル構想を策定する」との意向をこれまでに示す。
なお、同村建物群のうち、▽PIT1=マルチ工房(旧2号倉庫/W造軸組+外壁レンガ造平屋建て173・44平方メートル)及び楽屋(旧3号倉庫/同72・53平方メートル)▽PIT2=ドラマ工房(旧4号倉庫/W造軸組+外壁RC造2階建て延べ842・27平方メートル)▽PIT3=オープンスペース(旧5号倉庫/W造軸組+外壁レンガ造平屋建て497・67平方メートル)▽PIT4=ミュージック工房(旧6号倉庫/同497・67平方メートル)▽PIT5=アート工房(旧7号倉庫/W造軸組+外壁RC造平屋建て497・95平方メートル)▽カフェレストラン「れんが亭」(旧1号倉庫/W造軸組+外壁RC造2階建て延べ312・59平方メートル)−は築後約100年が経ち、設備関係を含めて経年劣化が進む。このほか、金沢郊外の古民家を移築した「里山の家」(W造2階建て延べ301・51平方メートル)や「パフォーミングスクエア」(大練習室ほか)も配する。