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建通新聞社(静岡)
2025/05/21

【静岡】遠州灘海浜公園の一部 事業認可受ける 

 静岡県が球場などの整備を計画する、浜松市の遠州灘海浜公園(篠原地区)の東側区域の一部に当たる約10fについて、国土交通省中部地方整備局から都市計画法に基づく事業認可を受けた。遠州灘海浜公園篠原地区のうち、浜松市が整備済みの区画を除く未開設区域は32・7f。このうち用地を取得していない東側区域は24・0fで、メイン野球場建設予定地部分を除く約10fの事業認可を受けた。これにより、用地買収や整備工事に国の補助を使える他、地権者は税制上の優遇を得られる。
 県は本年度から用地取得に着手する。2025年度当初予算に東側区域の用地の一部を取得するための費用4億5000万円を計上した。
 遠州灘海浜公園(篠原地区)の整備に当たって、県と浜松市は利活用推進協議会を設立し、1月28日に初会合を開いた。今後、協議会を開催しつつ野球場の規模や構造などについて検討していく。6回目で野球場の最適案をとりまとめ、県と浜松市の役割分担や費用負担について整理する。また、同協議会の進捗状況を見ながら利活用構想に基づく具体的な計画の策定支援業務を委託する。詳しい委託時期などは未定。
 24年7月に策定した基本計画によると、整備する野球場は3案を検討する。草薙球場に相当する2万2000人規模で外野スタンドを盛り土構造にする屋外型案や、2万2000人規模でドーム構造にする案、愛鷹球場相当の1万3000人規模で外野スタンドを盛り土構造にする屋外型の3案がある。野球場単体の概算事業費は22年時の試算で、屋外型(2万2000人規模)が約100億円、ドーム構造(2万2000人規模)が約370億円、屋外型(1万3000人規模)が約70億円。野球場以外の概算の公園整備費用は、用地代も含めて140億円程度を見込んでいる。
 基本計画によると、公園内にはメイン球場1施設に加えてサブ球場2施設、屋内運動場を整備する他、ボルダリングやBMXなどを楽しめるアーバンスポーツ広場、サッカーコート1面が取れる規模の多目的広場、アウトドア広場、大型アスレチック、合宿ができるスポーツ活動拠点などを設ける方針だ。
 事業手法としては、PFI方式の導入を基本とする。

提供:建通新聞社