高松市は、四国新幹線の高松駅設置に向け、建設候補地や整備費用などの調査を実施する。委託先の事業者を選定するため、第2四半期までに公募型プロポーザルの実施が見込まれる。納期は本年度末の予定だ。
四国新幹線の高松駅の建設候補地については、香川経済同友会が2024年11月にサンポート高松周辺を香川県の池田豊人知事と高松市の大西秀人市長に提言している。
調査では、主にサンポート高松の周辺を対象に新幹線高松駅の設置箇所や整備費用などを詰める。調査結果は市民に対する新幹線誘致の機運醸成、事業主体となる国への陳情資料作成の他、同駅を中心としたまちづくりの将来像や二次交通の計画に活用する考え。
四国内の新幹線の基本計画路線については、大阪市から徳島市、高松市、松山市、大分市を通る四国新幹線、岡山市から高松市を経由して高知市を結ぶ四国横断新幹線が定められている。
両新幹線は高松市内を通るため、香川経済同友会は21年にサンポート高松の他、JR栗林駅とことでん伏石駅の周辺、高松空港の地下の3案を新駅の建設候補地として示していた。
四国新幹線の実現に向けて、四国4県の知事や商工会議所会頭が所属する四国新幹線整備促進期成会が活動中だ。香川県内でも、24年2月に県内17市町が参加する香川県市町長四国新幹線整備促進期成会を設置。会長は高松市の大西秀人市長が代表を務め、高松市が事務局となっている。新駅の設置が見込まれる高松市内で、今回の業務を通して新幹線誘致の機運向上につなげる。
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建通新聞社