秋田建設工業新聞社
2025/05/21
【秋田】生涯学習センター等の跡地整備/基本設計を公募型プロポで来週めどに公告
湯沢市企画課は、JR湯沢駅前に整備中の湯沢市複合公共施設に機能移転する湯沢生涯学習センター、湯沢勤労青少年ホーム、空き施設の旧適応指導教室を解体し、跡地を利活用するため、基本設計を公募型プロポーザルで来週または6月第1週に公告する予定。3月に策定した基本計画では多目的広場、平面駐車場、多目的ガレージの整備を想定しており、具体的な規模や配置などをまとめる。基本計画段階の概算事業費は6億6,000万円と試算している。
同市では、4年度に策定した「湯沢駅周辺複合施設整備基本計画」に基づき、図書館や子育て機能、研修室、多目的ルームが一体となった湯沢市複合公共施設の整備事業がDBO方式で進められている(8年10月開館予定)。複合施設には、湯沢生涯学習センター(昭和46年建設RC2F1,338u)、湯沢勤労青少年ホーム(昭和43年建設RC2F1,115u)の機能を移転させる。
中心市街地の回遊性向上によるにぎわい創出を図るため、湯沢市役所付近の同一敷地内にある湯沢生涯学習センター、湯沢勤労青少年ホーム、旧適応指導教室(昭和61年建設W2F127u)を解体し、跡地(敷地面積約5,000u)に多目的広場、平面駐車場、多目的ガレージを整備する。
既存3施設の解体は、8年度に設計やアスベスト調査を実施し、9年度早期に工事を実施する見込み。解体の概算事業費は約2億円(アスベスト調査・実施設計等2,000万円、工事1億8,000万円)と試算している。
跡地に整備する機能のうち、多目的広場は全体で2,000〜2,500uを想定。憩いの広場(200〜300u)、ステージ(周辺含め300〜400u)、ドッグラン(100〜200u)の設置などを見込んでいる。平面駐車場の規模は600〜700uで、40〜50台程度の駐車を想定。多目的ガレージは大型のイベント等の対応を踏まえ、600〜700u規模を見込んでいる。概算事業費は約6億6,000万円(基本設計等2,000万円、実施設計等3,000万円、工事6億1,000万円)。
今年度にまとめる基本設計は、民間のノウハウや経験を反映させるため、公募型プロポーザルで請負者を選定する。8年度に委託する実施設計と9年度から着工する工事は、いずれもPPP/PFI手法を採用せず、従来手法で行う。
なお、基本計画には跡地の東側隣接にある中央公園の改修も盛り込んでいる。跡地との一体的な活用やイベント等での使用を見据えており、入口広場やトイレ、野外ステージ、跡地隣接斜面などの改修を想定している。今年度は改修内容を検討。8年度に計画策定・基本設計を行い、9年度に実施設計を委託。10年度の着工を目指す。
提供:秋田建設工業新聞社